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その496 材料をまな板に載せたら横に伸びている・・・とは? [パーソナルレッスンより]

こんにちは、
イイダです。

VEGASで編集する前の、
必ず抑えておくべき以下の手順、


その347
絶対に失敗しない、
カメラからの撮影データ取込み方法とは?
https://vegas.blog.ss-blog.jp/2018-12-24


その348
絶対に失敗しない、
カメラからの撮影データ取込み方法とは?その2
https://vegas.blog.ss-blog.jp/2018-12-25


上記手順を守っている貴方には、
絶対と言って良いほどに、
遭遇しないトラブルがあります。

それは、
材料をVEGASのまな板に載せたら、
材料が横方向に伸びてしまう現象です。



今現在における、
カメラからの取込みにおいては、
このようなトラブルは、
滅多にないかと思います。

しかしながら、
たま~に映像が横に伸びているという、
トラブルを耳にしますので、

その場合についての、
私見を記しておきます。


昔の映像などは、
縦横比が4:3の映像です。

もちろん画質は標準画質ですし、
撮影当時における方法で、
取り込んでいると、

ファイル形式は、
mpegとかaviであると思います。

このような場合において、
この材料をVEGASの16:9の、
設計図に載せると、
左右に黒帯ができます。

その結果、
材料である4:3の映像は歪みません。

仕上がりサイズの縦横比16:9と、
昔の映像の縦横比4:3は、
絶対に相容れない比率です。

このような場合において、

仕上がりサイズである、
16:9以外の縦横比の材料があったとき、
それをVEGASのまな板に載せても、

絶対に材料を歪ませないように、
VEGASは設計されています。

左右若しくは上下に、
黒い帯が出来て、
この歪みを黒い帯で吸収しているのです。

【イイダの公式】
VEGASは絶対に歪まない

だから、
VEGASは絶対に歪まないので、
安心して材料を、
まな板に投げ込んでOKなのです。


ところが、
昔の映像だといって、
SD画質の材料をVEGASに載せたとき、

左右に黒帯が表示されずに、
横に伸びてしまうことがあります。

このようなときには、
その昔の映像ファイルの、
ファイル形式(フォーマット)を
確認してください。

確認するというのは、
ファイルの拡張子を見るのです。

カメラメーカーの言うとおりに、
その映像を(撮影当時に)、
取り込んでいたとすれば、

ファイル形式は『.mpeg』若しくは、
『.avi』であると思います。

もしもファイル形式が、
『.mp4』であったら、

昔に撮影した動画ファイルを
最近になって取り込んだのでは無いか?と、
疑ってみることです。

ここで言うところの、
昔の動画ファイルとは、
特にテープに記録されている、
動画のことです。

なぜならば、
SD画質が主流の時に、
そもそも『.mp4』という規格は、
まだ無かったか、

ファイルが重いので、
主には使われていなかったかと思います。

とすると、
昔撮影したSD動画であるにも関わらず、
拡張子が『.mp4』であったら、

このSD動画(テープ素材)は、
最近になって取り込まれたのでは無いか?

そして、
この取込み時において、
取込み設定を誤ってしまったのではないか?
と疑ってみることです。


そして、
この原因は、
どこにあるのかというと、

動画ファイルが個々に持っている、
ピクセルアスペクト比にあります。

分かりやすく説明しますね。

私たちが頻繁に言葉にしている、
フルHD(フルハイビジョン)という、
規格でお話しします。

フルHDというのは、
貴方もご存じの通りで、

横に1920個の点、
縦に1080個の点の集まりですね。

そしてこの点というのは、
正確に言うと四角形なのです。

すると、
フルHDの画面というのは、

横に1920個の四角形、
縦に1080個の四角形が敷き詰められている、
大きな四角形と言えるのです。

1920x1080=2,073,600個ですので、

14インチのフルHD画面でも、
23インチのフルHD画面でも、
27インチのフルHD画面でも、

画面サイズが違えども、
四角形の総数は2,073,600個なのです。

このときに、
2,073,600個の中の、
一つの四角形に注目します。

パソコン用語で言うと、
この四角形のことを、
ピクセルと呼称するので、

フルHDモニタとは、
2,073,600ピクセルのモニタであり、
この中の一つの四角形のことを、
1(イチ)ピクセルと呼称します。

ピクセルアスペクト比というのは、
この一つのピクセルの、
縦横比を意味します。


001.jpg


フルHD(16:9)の場合、
ピクセルアスペクト比は、
『1:1』です。

ちなみに4kの3840x2160も、
縦横比は16:9で、
ピクセルアスペクト比は、
『1:1』です。


ところで、
全ての動画の、
ピクセルアスペクト比が、
『1:1』であれば話しは簡単です。

しかしながら、
『1:1』ではない動画が、
存在するのです。

解りやすい例がHDVです。

HDVとは、
テープ記録方式のハイビジョンです。
縦横比(画角)は16:9なのですが、
解像度は1440x1080です。

拡張子でいうと、
『.m2t』のファイルです。

ですので、
『.m2t』のファイルは、
ピクセルアスペクト比は、
『1.33:1』になります。

003.jpg


ここまで、
細かい説明をしていますが、
覚えておくと、
貴方のスキルは格段に上がります。

昔に撮った、
標準画質の動画を扱わなくて、

最新のカメラ機材だけの動画で、
編集するという方は、
知らなくても困ることはありません。

しかしながら、
今回の知識は知っておくと、
貴方を見る周囲の目は変りますので、
頑張ってください。



002.jpg


さて、
話を戻しますね。

昔に撮ったSD動画であれば、
ピクセルアスペクト比は『0.9:1』です。

この昔に撮ったSD動画を、
現在に使えるように、
機材と取込みソフトを使って、
取り込んだとします。

仮にですが、
この取り込むときのファイル形式は、
『.mp4』でも良いのです。

問題はそのときの取込み解像度です。

SD画質の動画を、
ハイビジョン画質で取り込んだところで、
画質は向上しません。

とするならば、
間違いの無い操作方法は、
オリジナルファイルの解像度で、
取り込むことです。

オリジナルファイルが、
720x480だったとします。

このときのピクセルアスペクト比は、
『0.9:1』です。

取込み時に於いて、
720x480で取り込めば、
問題は生じないはずです。

そして、
このときにフルHD、
1920x1080で取り込んだとしても、

厳密に言えば歪んでいるのですが、
それが判別できる程度ほどでは、
無いかと思います。

フルHDのピクセルアスペクト比は、
『1:1』だからです。

ところが、
1440x1080で取り込んだとしたら、
どうなるでしょうか?

1440x1080のピクセルアスペクト比は、
『1.33:1』です。

もともと『0.9:1』のものを、
『1.33:1』で取り込んだのですから、
それはさすがに、
映像が横に伸びて映りますよね。

VEGASのまな板に材料を載せて、
映像の縦横比がおかしいなと、
感じるときは、

そもそも撮影データを、
カメラなりテープから取り出すときに、
適切な方法で行っていたかを、
確認してみてください。

【イイダの公式】
VEGASは絶対に歪まない。


話しが長くなりました。

ここまでお読みいただき、
心から感謝です。

有り難うございました。

山梨のイイダ拝


追伸:



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