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その412 CPUは『core i7』なら何でもいいと言うわけではないと思います。 [パーソナルレッスンより]

こんにちは、
飯田です。

春になったからでしょうか、
新たなPCの購入を検討しているという声を、
リモートレッスン時によく伺います。

動画編集を前提としてのPC購入だと思います。

せっかく新しいPCを購入するのですから、
貴方に失敗をして欲しくありません。

通常であれば、
これがオススメですよとお話しするのですが、

そうは言っても、
これならOKという製品を、
見つけるのはとても難しいです。


そこで、
これだけは避けてね!という、
ポイントをお伝えします。


今回はCPUです。


VEGAS ProとMovieStudioは
Windows専用ソフトです。

ですので、
Windowsを前提としてお話しします。

そして山梨のイイダは、
あくまでも貴方が、
作品を完成させることこそが、
最も重要だと考えています。

例えば、
レンダリングのスピードが
早いだの遅いだのということに、
全く興味がありません。

レンダリングスピードが速くても、
レンダリング中にソフトがフリーズして、
レンダリングが完了できないのであったら、
そもそも作品が完成しないからです。

そのような視点からお話ししますので、
あくまでも山梨の飯田だったら、
このような選択をするという意味であります。

もしも今回の記事をお読みになって、

貴方が気分を害されたとしたら、
それは全く他意の無いことですので、
お許しいただきたくお願いいたします。



私たちが普通に使うWindowsマシンで言うと、
CPUは2社に限られます。

インテル社とAMD社です。

AMD社のCPU(Ryzen)は
性能もコストパフォーマンスもとっても高いですが、
動画編集に使うPCの購入にはそれなりの金額になるので、
私だったら現時点ではAMD社のCPUは避けます。

その理由は
編集時にVEGASがフリーズしてしまったり、
レンダリング時において、
トラブルが起きた場合にあります。

インテルのCPUで、
特にGPUが内蔵されているCPUの場合ならば、
編集時やレンダリング時に、
インテルのGPU支援機能が使えるからです。

ちなみに、
レンダリング時のインテルのGPU支援機能には、
Intel Quick Sync Videoという名前が付いています。


もちろん、
性能の高いグラフィックカードを搭載していれば、
そのグラフィックカードのGPU支援機能を使って、
編集やレンダリングをしますよね。


この場合には、
Intel・CPUのGPU支援機能は
全く無関係で、
その機能が使われるわけではないので、
なにもインテルのCPUである必要はありません。



しかしながら、
せっかく高価な高性能のグラフィックカードを使っていても、
そのグラフィックカード(GPU)の機嫌が悪くて、
編集中にVEGASがフリーズしてしまうときや、
レンダリング中にエラーになってしまうときは、

VEGAS Proの設定において、
グラフィックカードのGPU支援を
OFFにせざるを得なくなりますし、

レンダリング時のGPU支援も
敢えて使わなかったりします。

GPU支援を使ってレンダリングしたら、
レンダリング途中でフリーズしたり、
書き出した映像にノイズが入ったりすることもあるからです。


(ご参考までに)下図は、
CPUがIntel社 core i7-9900で
グラフィックがNvidia社 GeForce RTX2060のノートPCの、
VEGAS Proのユーザー設定画面です。

001_1.jpg

GPUによるビデオ処理の高速化欄には、
貴方がお使いのPCによって
表示される内容が異なります。

このときに、
インテルのGPU内蔵CPUであったら、
編集時にCPU内蔵のGPU支援が使えたり、

レンダリング時に、
Intel Quick Sync VideoというGPU支援が使えるという、
選択肢が増えることになります。

002.jpg


動画編集においては、
作品を完成させるために、
何かあった場合の持ち駒(武器)は多い方がよいです。

そういう意味で、
現時点ではインテル社のCPUを選びます。

もっとも、
AMD社のRyzenの高性能はとても魅力ですので、
3~4年後にはAMD社のRyzenを使っているかも
しれませんが・・・。


インテルのCPUは幾つかの種類がありますが、
「Core i3」、「Core i5」、「Core i7」という、
Coreシリーズの中では「Core i7」を選びます。

余談ではありますが、
予算に余裕のある方は、
かなり高価にはなってしまいますが、
「Core i9」を選ばれると更に宜しいかと思います。


さて、
「Core i7」にもたくさんの種類があります。

このときの着眼ポイントは以下の2つです。

①数字の大きさ
②末尾のアルファベット


①数字の大きさについて

PC性能を比較するとき、
当然にCPUの性能を較べるかと思います。

ここでの比較は簡単で、
なるべく大きい数字のCPUを選びます。

Core i7-XXXXという4桁の数字の
千番台は
CPUの世代を意味します。

Core i7-6700
Core i7-7700
Core i7-8700
Core i7-9700
Core i7-10700


i7-6700というのは第6世代、
i7-7700というのは第7世代という意味です。

CPUは世代が変る毎に、
大きく性能がアップしています。

ですので、
第6世代よりは第7世代、
第7世代よりは第8世代というように、

予算と兼ね合いも考えながら、
可能な限り新しい世代のものを選びます。

現時点での一番新しい世代は、
core i7-10700というような、
第10世代です。

春はパソコンの、
新モデルが発売されるタイミングです。

電機店には各社の新モデルPCが並びますが、
それと同時に型落ちモデルも特価で並びます。

CPUの型番の読み方を知らない方は、

「Core i7」だからこれで大丈夫だと、
(価格につられて)
型落ちモデルの「Core i7」CPU搭載のPCを、

購入してしまいます。

インターネットとメールと
動画視聴とリモート会議だけに使うというのならば、
グッドチョイスです。

しかしながら、
動画編集をするというのであれば、
CPUの世代には特にお気をつけ下さいませ。


②末尾のアルファベットについて

以下に幾つかのCPUを列記します。
末尾のアルファベットに注目してください。


Core i7-6770HQ
Core i7-7700K
Core i7-8700
Core i7-1065G7
Core i7-10510U
Core i7-10750H


この中で、
動画編集をする貴方が、
絶対に選んでいけないCPUがあります。
それはどのCPUでしょうか?

先程の説明で、
4桁の数字がCPU世代を表すので、
上記の例の中の一番古い世代のCPUは
「Core i7-6770HQ」となります。

だから「Core i7-6770HQ」と
お考えになるかもしれません。

しかしながら不正解です。

貴方が絶対に選んでいけないCPUは、
「Core i7-10510U」です。


最新の第10世代なのに、
何がいけないのと思われるかと思います。

「Core i7-10510U」というのは、
低電圧版のCPUなのです。

インテルのCPU名において、
末尾の「U」は低電圧版を意味します。

CPUの性能=早さを決める主な要因は、
貴方もご存じのように、

世代の新旧や、
コア数の大小、
動作周波数(クロック周波数)の大小、
ハイパースレッディング機能の有無です。

しかしながらもっと詳しく見ると、
上記と共に大切なことがあります。

CPUを動かすために設計されている、
CPUの電圧数が
大きく影響するのです。

この電圧というのは大別すると、
通常電圧版と低電圧版の2つがあります。

末尾が「U」のCPUは低電圧版です。

末尾が「U」以外のCPUは通常電圧版です。
また末尾にアルファベットがないものも通常電圧版です。

貴方がCPUを比較するとき、
末尾に「U」が記されているCPUだったら、
そのPCは選択肢から外されることをオススメします。

因みにですが、
正確に表現すると、
(ここでは例に挙げていませんが)
末尾「T」のCPUも低電圧版です。

ですのでPC購入の際は、
CPUの型番末尾が「U」、
または「T」と記載されているPCは、
私なら選択肢から外します。

末尾のアルファベットが、
「U」と「T」のPCを
どうして選択肢から外すのでしょうか?

それは、
貴方の心がイライラしないためです。

イイダは何を言っているの?と思われる方は、
CPU末尾に「U」若しくは「T」が付いているPCを
お使いになってみてください。

PCを触り初めて5分もしないうちに、
意味がお分かりになることと思います。


今回はここまでとします。
お疲れ様でした。

山梨のイイダ拝


追伸1:
インテル社のCPUの中で、
イイダが選択をしないCPUがもう一種類あります。

末尾のアルファベットが『G』のものです。

末尾『G』のCPUは、
グラフィック機能が内蔵されているCPUですが、
そのグラフィックチップはAMD社製です。

最近の動画編集ソフトの傾向ですが、
VEGASに限らずAdobe Premierや
ダビンチディゾルブなどの動画編集ソフトは、

Nvidia社のGeForceを前提に
調整されている気がします。

そのような事情があるので、
イイダは末尾『G』のCPUが搭載されているPCは、
現時点では選択肢から外します。

おそらくもう少し時間が経てば、
VEGASは最近のAMD社のグラフィックチップにも
さらに最適化されると思うので、
そうなったら末尾『G』も選択肢に入ります。


追伸2:
末尾のアルファベットが
『U』と『T』を選択肢から外すと記しましたが、
PCの用途によっては積極的に選ぶ場合があります。

山梨のイイダの仕事が営業マンの場合です。
外回りのプレゼン用にPCを持ち歩き、
外出先の喫茶店などで仕事をすることが多ければ、
指名して『U』や『T』のCPUを選びます。

バッテリーの持ちがとても良いからです。

『U』や『T』以外のCPUでも、
外に持ち出して仕事が出来ないわけではありません。

しかしこの場合には、
外でPCを使う時間が長くなればなるほど、
常にコンセントを探す必要に迫られるからです。


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