その338 貴方のプロジェクト設定は間違っているかも？ その3

こんにちは、
飯田です。

Vegas Proのプロジェクト設定について、
幾つかのアイデアを記してきました。

このアイデアに触れたとき、
すでに編集中だという方も
いらっしゃると思います。

そこで、
編集途中であっても、

もしも気になるようでしたら、

適切なプロジェクト設定に
調整する方法がありますので、
記しておきます。

もちろん、
VEGAS Proも、
VEGAS Movie Studioも、

どのようなプロジェクト設定であっても、
結果には左右されませんから、
あえて編集途中に
今回のアイデアを使う必要はありません。

ですから、
プレビュー画面の表示が
綺麗に映っているようでしたら、

そのまま編集を
進めていって構いませんので、
ご安心下さい。


プロジェクト設定を
VEGASの初期値で進めていったとき、
よくあるトラブルケースが、
4K素材を使ったときに起こります。


4Kハンディカムで撮影した
4K素材をまな板に載せました。




このときのモニタ（カレー鍋）の映像は
下図になります。

映像がかなり粗く映っています。




オリジナル解像度で表示すると、
以下のようになります。




それはそうですよね。

このときのモニタ（カレー鍋）の解像度設定は
『プレビューの自動』ですから、
480ｘ270となっています。

そもそも4K素材は
3840x2160なのですから、

それをプロジェクト解像度の
1920x1080のプロジェクトに
載せている時点で、

実際の撮影した解像度よりも
1/2になっているわけです。


さらには、
プレビューの表示が
『プレビュー自動』になっていますね。

『プレビュー自動』の解像度とは、
プロジェクト解像度を1/4にした
解像度になるので、

プロジェクト設定が
1920x1080の場合に、

プレビュー自動の解像度は、

480ｘ270となります。


ということは、
4K（3840ｘ2160）素材を

フルHD（1920ｘ1080）の
プロジェクトに載せた時点で、

解像度は　1/2　に落ちているのです。


さらに、
モニタ（カレー鍋）に表示される
解像度は　1/4　にして表示されるので、

1/2 x 1/4 ＝1/8　から

撮影時の映像（3840x2160）に対して
解像度が　1/8　に落ちているのです。

だから上記のような
荒れた表示になってしまうのです。

編集を進めていく上で、

この程度の荒れであれば
気にならないよ！
というのであれば、

このまま編集を
進めていってください。


こんなに粗くては、
編集するのに気分が乗らない。

気持ちのいい
プロジェクト設定にしたいと
言うのであれば、

次のように行ってください。

なお、
これからお話しする操作は、
プロキシファイルが
作成済みであることを前提にしてあります。


プロキシファイルを作成していないと、
プレビュー画面がカクカクして、
編集どころでは
なくなってしまいますので！


手順は以下の通りです。

材料置き場にある
4K素材の上で
右クリックします。

表示されたメニューから、
『プロジェクト　ビデオの設定の照合』を
クリックします。







これで、
4Kで撮影したときの
ファイル設定の通りに、
プロジェクトが設定されます。






ちなみに、
特殊なカメラとか、
特殊な設定で撮影した場合で、

撮影したときと全く同じ状態で、
プロジェクト設定を作りたい場合には、
上記操作を行えば、
ぴったりの設定となります。

手動でプロジェクト設定値を
打ち込む必要はありませんので、
アイデアとして覚えておいて下さい。


しかしながら、
プロジェクト設定は
4K撮影時の3840x2160に
なりましたが、

プレビュー解像度が
3840x2160の　1/4の
960x540なので、
まだ映像が荒いです。






そこでプレビュー解像度を
変えるために、
次の操作をします。

『プレビュー自動』の文字を
クリックするとメニューが開くので、

そこから、
『プレビュー』→『フル』と辿り、
『フル』をクリックします。









すると、
モニタ（カレー鍋）の解像度が、
プロジェクトの解像度と一致するので、
クッキリと表示されます。




もちろん、
プレビュー画質を
3840x2160で表示させて、
編集操作が出来るためには、

プロキシファイルが
作成されていないと
かなり難しいと思います。

ですので、
上記操作を行うときには、
必ずプロキシファイルを
作成しておいて下さい。


老婆心ながら記しておきますが、
VEGASは編集途中で
プロジェクト設定を変更しても、
全く問題ありませんので、
ご安心ください。

また、
今回の記事は、
必要とする場合に行うのであって、

特に必要の無い方も、
いらっしゃるかと思います。

その場合には、
操作不要ですので、
お気を付け下さい。


今回はここまでとします。


お読みいただき、
有り難うございました。


山梨のイイダ拝